銀の男 六本木伝説
日本民俗学の権威、薬師寺一生(麿赤児)の研究室に勤務する研究者、鈴野倫子(有森也実)はある時フィールドワークを命じられる。
ホストクラブ「Dios」。通常のホストクラブとは違い、俳優という夢を追い求めるの若者達が働いてゆけるクラブ・・・、プレイヤーズクラブである。
もともと化粧気もなく、論文の推敲に没頭する理性型人間、女性らしからぬ生活を送る倫子にとって、そのプレイヤーズクラブ「Dios」での蕩尽する女達や、それを稼ぎにするためには誇りも捨てるような男達の姿に癖々する。そんな時、倫子はある伝説の男の話を耳にする。「銀の男」。ある風俗嬢をホストではなく1人の男として幸せに導く童話のような伝説。しかもその話が有名な漫画家「本宮ひろ志」によって単行本化されている事を知る。それ以降、倫子は意欲的にホスト業界、「銀の男伝説」の取材を始める。やがて倫子は店で出会った赤石俊也(袴田吉彦)に示唆されて女性の美しさを身に付けてゆく。倫子はそれまで見た事のなかった世界での自意識の変化に対して静かな葛藤を続けながら、不条理の世界を拠り所に生きる人間の現実を知る。
そんな中、カリスマホストである江口康平(上野潤)が自宅にて死体で発見される。
倫子は、康平の友人でありライバルであった俊也と共に、康平の殺人事件を追う。事件を追う事により1人の女性が浮かび上がる。その女性は菅野朋絵(小野砂織)。倫子が始めて店に来た時に出会った女性だった。朋絵も「銀の男の伝説」に翻弄される1人だった。倫子や俊也、それに警察が取り囲む中、朋絵は「銀の男」などいないと自殺を図ろうとする。そんな中倫子は朋絵に驚愕の真実を告白する。
「銀の男」は実在する・・・・・と。
「銀の男」を目指す男達・・・
「銀の男」を探す女達・・・
この伝説を通して、複雑な現代社会に生きる人々の想いを描いた物語である。
銀の男 青森純情篇
倫子は「銀の男」の伝説がきっかけで、俳優の卵達が集うクラブ「Dios」に通うようになる。この店では彼等達をプレイヤーと呼んでいる。そんなプレイヤーの中に森岡透(山本修)もいる。
ある夜倫子は、友達になったストリッパーの直美(来栖あつこ)と店の終わった透や他のプレイヤー達と共に六本木の街を歩いていた。その際偶然に平井美和(井上晴美)に出会う。美和は高校時代自主映画の監督であり、グレていた透が真面目に俳優を目指す切っ掛けになった女性であった。
偶然の再会から透と美和は、昔を懐かしみ時々会うようになる。そんな中、美和から母の病気の手術代でまとまった金が必要になり困っている事を告げられる。昔惚れていた女性が困っている事を知った透は、その金を自分が用意すると美和に約束する。
翌日から透は、店の仕事だけではなく様々なアルバイトを寝る間も惜しんで金策に励んでいた。
そんな様子を見ていた倫子は透のことが心配になり、平井美和の素性を調べた結果、美和が必要な金は母の手術代などではなく、駆け落ち同前で田舎から出てきた、自主映画仲間の田中幸三(乃木涼介)の、借金返済に当てる物である事が分かった。倫子はその事を透に告げるが、自分が俳優を目指す切っ掛けになった大好きだった彼女のために金を用意しようと日々働いていた。そして約束の日透が金を渡そうとすると、美和は泣きながら受け取れない、嘘をついていたと、真実を告白する。
それを聞いた透は、このお金はホストをやって稼いだ泡銭であると嘘をついて、強引にお金を渡し足早に去っていった。

普段に戻った透の部屋に小包が届く。
その中には・・・・・
美和・・・・・直美・・・・・倫子・・・・・
それぞれの女たちは・・・・・